そもそも、ブランディングって何?

こんにちは!
サロンブランディングコンサルタントの東樹 麻理子です。

今日は、根本的なお話しを。
「そもそも、ブランディングって何???」

「ブランドを作ることじゃないの?」
うんうん。まさにそうです。

「高級に見せたり、セレブな雰囲気に見せたりすることなじゃないの?」
う~ん。それはちょっと違うかも。。。

ヴィトンとかエルメスとか、グッチとかの、いわゆる「高級ブランド」のイメージが強くて、そんな風に思っている方が多いのかもしれません。

そもそも、「ブランド」とは、アメリカ・マーケティング協会(AMA)によると、「ある売り手、あるいは売り手の集団の製品及びサービスを識別し、競合相手の製品及びサービスと差別化することを意図した名称、言葉、サイン、シンボル、デザイン、あるいはその組み合わせ」をブランドと呼ぶと定義しています。

ちょっと難しいですね…。
簡単に言ってしまえば、「共通のイメージをユーザーに持たせる手法の総称」
と言えると思います。

例えば、Apple と言えば、リンゴのロゴマークがパッと浮かんで来て、無駄のないスタイリッシュなパソコンやタブレット、スマホのデザインが思い浮かびますよね?
「〇〇と言えば…」と言った時に、皆が同じ共通のイメージを持つように操作すること。
ブランドを創り上げて行くことをブランディングと言うのです。

だから、無理して誰かの真似をしたり、背伸びして高級に見せようとしなくてもいいんです!
むしろ、そうしてしまうと、「みんな同じ」「似たり寄ったり」になってしまう。
そうなると、やっぱり第一人者が強くて、そうじゃない人たちは埋もれてしまうのです…。

皆さんが住む町にも、高級じゃないけれど、もう何代も続いている老舗のお蕎麦屋さんや、遠方からわざわざお客さんが来て並ばないと入れないラーメン屋さんなどがありませんか?
私が住む下町にも、最初は一店舗しかなかった老舗の葛餅屋さんや酒屋さんがありますが、「ブランディング」がしっかりなされているので、今や新宿や六本木などにも店舗を持ったり、デパ地下に入ったりするようになりました。

皆さんがよく知っている、お出汁で有名な茅乃舎(かやのや)と言う調味料屋さんもそうです。
創業は明治26年。もとは福岡の片田舎にある小さな醤油蔵でした。
それが、あのくまモンをプロデュースしたことでも知られる水野学(みずの まなぶ)さんにブランディングを依頼。最初は通信販売や本店のみの販売だった茅乃舎は、本物志向へのこだわりが支持されて、口コミから人気が出た後、全国の百貨店や商業施設からも出店の話しが相次いでいました。そんな矢先、水野さんにシンボルマークやパッケージのブランディングをしてもらうことで、更に全国的な認知度を上げて、「無添加の出汁と言えば…茅乃舎!」と言われるまでになったのです。
如何にブランディングが大切なことかを表す好例だと思います。

まとめると…
ブランディングとは、名前、ロゴ、宣伝手法、製品デザインなど、消費者から見えるものすべてを、あるブランドに対して共通のイメージを持たせる手法と言えます。

そして、一番大事なことは、
ブランディングとは、自分を高級に(セレブ風に)見せることではなくて、自分だけの唯一無二の魅力を確立することとも言えます。

ブランディングについては、まだまだ話したいことがたくさんあるので…また続きを書きますね(*^^*)